オススメ?ダメダメ?推理小説(ミステリ)について読書管理や感想を書いていく書評サイトです。はじめての方はこちらからどうぞ。 サイトの要望はこちらからどうぞ。, 宮部みゆき、久々の新シリーズ始動! Amazonで宮部 みゆきのソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)。アマゾンならポイント還元本が多数。宮部 みゆき作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。 塩断ちを機に次々と家族を襲った身も凍るほどの怪異、妖を呼び寄せる声をもった女中の奉公話、世にも奇妙な写本の話……人間の愚... ごめんくださいまし──。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。. 「週刊文春ミステリベスト10」3位 4. 宮部みゆきの時代小説おすすめランキングトップ6! 更新:2020.12.10 作成:2016.12.11 『模倣犯』や『名もなき毒』といった小説の映像化でも有名な宮部みゆきですが、時代小説も多数執筆しています。 【ミステリーだけじゃない!】宮部みゆきのおすすめ作品5選. 」4位 といった実績を残した作品です。 歴史物の一面もありますが、ここは宮部みゆきさん。しっかりしたSF&ミステリーというストーリーで、一気に物語を進めていきます。青春小説としても読 … 日本SF大賞受賞 3. ... 宮部 みゆき. 謎解き×怪異×人情が味わえて、著者が「生涯、書き続けたい」という捕物帖であり、宮部ワールドの要となるシリーズだ。, おちかに代わり三島屋次男坊・富次郎が新たな聞き手に。心揺さぶる極上の江戸怪談、新章突入─。. 宮部みゆきの真骨頂であるミステリー、ホラー、ファンタジーが潤沢に収められた短編集「チヨ子」も、ぜひおすすめしたい作品です。 これだけ幅の広い作品たちが1冊の本で読める というのは、 かなりお得 なことなのではないでしょうか。 宮部みゆき作品の特徴は、終始「一般人」の目線が生き続けているということ。 どんなに凄惨な事件であろうとも、震撼させるような出来事であろうとも、そこに関わる人間の「素」の部分が多く描かれ、それだけによりそこはかとない不安感を感じます。 第120回直木賞受賞作であるこの作品もまた、そんな宮部作品の特徴が色濃く出た作品。 そして、全く別世界の人物のような人たちが、自分と殆ど変わらない人間だと知ら … ホラーと愛憎とファンタジーと人情と。そのバランスが繊細で女性的で、あ 安心安定宮部さんの江戸ホラー。女中や丁稚といった日々を生活のため一生懸命に過ごす奉公人を主人公にした、どことなく身近なふしぎ話9篇。 ... 新着おすすめ. 第116回直木賞候補作 2. 出身地:東京都江東区 生年月日:1960年12月23日 デビュー作:「我らが隣人の犯罪」オール読物推理小説新人賞を受賞 ⇒宮部みゆきの人気おすすめ小説ランキングベスト3から見る. 宮部みゆきさんは、日本を代表する作家の一人です。その作風は幅広く、小説から絵本までさまざまなジャンルの作品を世に送り出しています。今回は、宮部みゆきさんの作品について、作品ジャンル別に紹介します。宮部みゆきさんの作品に興味がある方はぜひ参考にしてください。 宮部みゆきはサスペンスからホラー、ミステリーそしてエッセイなど幅広いジャンルを執筆している直木賞受賞作家です。アンケートを基にした宮部みゆき小説の人気おすすめランキングと選び方をご紹介 … 宮部みゆきさんの書き下ろし短編「人・で・なし」を読んだ辻村深月さんが「ママ・はは」を書き下ろし、その辻村さんの短編を読んだ薬丸岳さんが「わたし・わたし」を書き下ろし…バトンは東山... 世界中で愛読される『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』をテーマに、人気ミステリー作家・有栖川有栖、宮部みゆき、篠田真由美、柄刀一、山口雅也、北原尚彦が紡ぐ6つの物語。, “ボツコニアン”をより良い世界に創り変えるため、長く厳しい試練の旅を続けてきたピノとピピ。, インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。, 毎度おなじみ「長靴の戦士」ピノとピピが迷い込んだのはホラーゲームのボツ世界!そこは、なぜか三角錐の頭をした人々が支配するなんだか怖いような怖くないような村。, 時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。, “ボツコニアン”の世界では、中国四千年の歴史「三国志」でもやっぱりボツネタ集めちゃいました。, 双子の「長靴の戦士」ピノとピピは、かつて魔王の居城があった街アクアテクを舞台に、〈ボツコニアン〉の世界の謎に果敢に挑む。, 森崎友理子は小学生。中学生の兄・大樹が、学校で同級生をナイフで刺し、そのまま逃走、行方不明になった。, “時間鉱山”に迷いこんでいたヒロム少年と、心中を果たせなかったカップルは生還できるのか?アクション・ファンタジー巨編、待望の第4弾。, 今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。, 「赤いドレスの女」では、前巻に引き続いて、OL理恵子が登場。「ちょっと可愛い娘じゃん。, 邪悪な力を持つ霧の城は角の生えた子を生贄として求めていた。イコはしきたりに従い、霧の城へ。, 今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。, 今回のD・Pは、二十歳の新米OL村野理恵子。けっこうな美人なのに気が小さくて自信が持てず、いつだっておろおろ。, 8歳のクリスマス・イブ、道子の隣家が火事で燃えた。炎の中で踊る奇怪な人影を、再び見たのは娘の真由と同じ夢の中だった。, 住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。, 「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。, 本所深川をあずかる回向院の旦那こと、岡っ引きの茂七が、下っ引きの糸吉、権三とともに摩訶不思議な事件の数々に立ち向かう。, 小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。, オススメ?ダメダメ?好みは人それぞれだけど、少しでも皆さんが好きになるミステリに出会えますように。. 1. Amazonで宮部 みゆきのあやし (角川ホラー文庫)。アマゾンならポイント還元本が多数。宮部 みゆき作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またあやし (角川ホラー文庫)もアマゾン配送商品なら … 「このミステリーがすごい! 1 宮部みゆきおすすめランキング|10位(16Pt)『蒲生邸事件』(1996年) 2 宮部みゆきおすすめランキング|9位(16Pt)『おそろし 三島屋変調百物語事始』(2008年) 3 宮部みゆきおすすめランキング|8位(18Pt)『龍は眠る』(1991年) そんな宮部みゆき短編集から、10作を選りすぐりましたので1位から紹介していきます! 宮部みゆき 短編集・短編小説おすすめ10作ランキング 1.『宮部みゆき よりすぐり短篇集』 (2019年) 本に親しみのない方でもこの作家の名前を目にしたことはあるのではないでしょうか?日本を代表する作家としてミステリー、ファンタジー、ホラー、時代小説とジャンルを問わず30年近く活躍し続けている作家・宮部みゆきの文庫作品15選をご紹介します。, 宮部みゆきは1960年、東京の下町、深川に生まれました。都立高校卒業後、速記の専門学校へ入学し、途中からは会社勤めをしながら勉強を続けました。速記検定1級取得後に法律事務所に就職し、勤務のかたわらで23歳の頃から小説を書き始め、1987年『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞して作家デビューを果たしました。その後、直木賞ほか数々の文学賞の栄冠に輝き、今では文学賞の選出委員と立場を変えています。子どもの頃の宮部みゆきは体が弱く、病気で寝ていることが多かったといいます。病床で、父親が買ってきてくれた本をあっという間に読んでしまって父親を驚かせたそうです。当時から子ども向けのホラーやサスペンスものも読んでいたのだとか。また、落語好きな父親と洋画好きな母親の影響も存分に受けて育ったということです。小学校時代には想像の羽を伸ばしてその世界に浸り、問題児扱いをされたこともあったといいますが、その時に彼女の個性を尊重した母親のおかげで現在の作家・宮部みゆきが存在しているのかもしれません。, 関沼慶子は自身の散弾銃を抱えて、かつての恋人の結婚式場へ向かっていきます。苦しい時を愛の力で支えあっていたと慶子が信じていた恋人が、実は打算で付き合っていたことが判明し別れていました。彼の結婚式に銃を持って押しかける理由は復讐のためだったのです。一方、釣具店の店員である織口邦男は、客の慶子が散弾銃を保有していることを知り、偶然にも同じ日に自分の計画を実行しようとします。二つの計画がそれぞれ実行されようとしたとき、二人の想いを知ったうえで計画をやめさせようとする人々が現れるのです。慶子はかつての恋人の妹である範子に説得され、計画をあきらめます。しかし、織口は計画をあきらめませんでした。釣具店の若い同僚である修司に計画をやめるよう説得されますが、逆に修司は計画に巻き込まれていくのです。, 普通の人であった慶子や織口が、銃を用いて復讐しようとするきっかけは何なのでしょうか。復讐の対象はそれぞれ卑劣な人間でまさに「怪物」といえます。そして、「怪物」を相手にするとき、普通の人間も「怪物」になってしまうのです。『スナーク狩り』は結婚式からそれぞれの背景を持つ人々が、夜の高速道路を疾走しながら翌朝の一つの現場へ収れんしていきます。ストーリが進むにつれスピード感と緊張感がどんどん高まっていくんですね。その加速感と「怪物化」していく人々の気持ちの変化に、読み手はいつのまにか引き込まれていきます。怪物の最後はどうなるのでしょうか。宮部みゆきが、ルイス・キャロルの『スナーク狩り』を引用している意味を改めて考えてみると、いろいろと考え込んでしまいます。復讐の果てにどんな世界があるのでしょうか。, 主人公・花ちゃんこと高校1年の花菱英一が、元写真館の家に引っ越してくるところから始まるストーリー。少し前まで写真館として営業していた店舗物件を、一風変わった両親が気に入り、住宅として買ったのです。元撮影室をリビングとして、元暗室をユーティリティ室として使い、玄関横には、通りを歩く人に見えるように写真を飾る箱型のウインドウがそのまま残っているその家で花ちゃんは両親と8歳年下の弟・ピカこと光と暮らします。読者の脳内にも、ワクワク感が広がってくるような背景です。子どもたちを全身全霊で愛していて、しかも甘やかすことなく適度な距離感を持って接している花ちゃんの両親がとても魅力的で、兄よりも優秀な弟のピカもいやみがなく、絵や造形が好きなかわいい小学2年生で、なんてのびやかな家庭だろうと思いながら読んでいくと、次第に、明るい花ちゃん家族が秘めた苦しみが顔を出し始めます。ほんのりともの悲しさもにじんでいる作品で、特にしっかり者の弟のピカが、写真館の元の持ち主である小暮さんの幽霊に会いたがる話では、思わず涙してしまいました。ピカが幽霊に会いたいと思い詰めた理由とはどんなことだったのでしょうか?, いつも他人の心配で心をいっぱいにしてしまう花ちゃんはもちろん、大人であることを振りかざさない両親、花ちゃんの恋の相手、高校の友達。それぞれのキャラクターが生き生きと表現され、彼らの欠点すら魅力的に思えるのです。悩みを持ちながらもいろんな経験を糧にして立ち直っていく登場人物達のことをとてもいとおしく思える物語です。人の優しさとノスタルジックな読後感の残る異色のこの作品で、宮部みゆきは新境地を開いたと言えるのではないでしょうか。, 宮部みゆきの初期の名作といえばサイキックミステリーをテーマとした『龍は眠る』です。, 物語は雑誌記者である高坂昭吾が車で東京に向かう途中に道端で自転車をパンクさせた少年を拾うところから始まります。, 車に乗せたどこと無く不思議な雰囲気のある稲村慎司は高坂に対し『僕は超常能力者なんだ』と唐突に切り出します。, 戸惑うものの高坂はとても信じられないといった感情を持ちますが、慎司には他人の頭の中を読み取る能力があり、その言葉を証明するかの如く二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始め……。, 全ての人間を見通す力を持ってしまった少年の苦悩と孤独の心象が物語を進めていくと頭の中に語りかけてくるように感じます。, 1つの事件の合間に挟まれる人の温かみ、超常能力を持ってしまった慎司の苦悩とのコントラストは素晴らしく、宮部みゆきの手によって様々な感情が重厚感溢れる形で描かれています。, 話を進めるごとに人の情とは?全てが分かってしまうからこそ触れてしまう人の孤独とは?という深い話題に触れることの出来る作品になっているためミステリーが好きな方、人間味溢れる物語が好きな方まで非常に満足できる一作となっています。, 東北の山奥の小さな2つの村が、正体不明の何者かによって襲われます。亡くなった村人達には、共通する傷がありました。いきなり冒頭からスピード感を持って描写される無残な光景。読んでいるとホラー映画のような息つまるシーンが脳内に広がっていきます。, 舞台となる地に隣り合う2つの藩は対立し、何者かに襲われる前から、容易に解決できない問題を山ほど抱えていました。そんな中、現れる藩主側近・弾正の妹・朱音。彼女は、宮部みゆきの作品には珍しいほどの明るく清々しい女性です。村人達の心をとらえる彼女の存在がこの小説の救いとなっています。朱音には、敵対する2つの藩を丸く収める力があるのでしょうか?感情が丁寧に描かれ、果たして人間にとって最も怖いものは何なのだろう、最も大切にしなければならないのは何なのだろう、というようなことを考えさせられる、奥深い作品です。最後に、この作品の主人公はいったい誰なのか?そこに、この作品のテーマが隠れている気がします。, ライターの前畑滋子は、9年前に関わった事件(『模倣犯』で書かれた連続誘拐殺人事件)から受けたダメージで、書くことができなくなっていました。編集者から紹介されて滋子が会った女性は、息子を交通事故で亡くしてひとりぼっちになった敏子。彼女は、亡き息子が持っていた超能力を記事にしてほしいと願っています。ここから、ライターとしての滋子が復活するのです。, 息子・等が絵に描いたことが現実になったと主張する敏子。取材を進めていくと、等は、年齢からして知るはずのない事件の詳細や、自分が死ぬ光景までも絵に描いていたのです。そして、滋子は、自分が深く関わり、心に未だ消せぬ傷を負った事件の被害者が埋められていた様子を描いた絵を見てしまいました。敏子のこれまでの人生と等のことを描き、暗く重く進行していく上巻ですが、どんなつらい体験をしてきても、人を思いやれるふんわりと温かい敏子のイメージが、読者の心に灯を燈すのです。下巻になると、一気に読むスピードが高まります。等の遺した絵をめぐって知り合った、他の女性からも姉が殺された真相の調査を依頼されていた滋子は、いろんな真相を明らかにしていくのです。次の展開が気になってページをめくる手が止まりません。この作品でも、色々な家族が登場します。サイキックの話で終わることなく、親子や家族について考えさせられる奥行きのある物語で、さすが宮部みゆきだなと思わされました。作者がキリキリと痛む胃をこらえて書き上げたこの作品の最後には光があり、読後感がよいのが特徴です。, 本作は、中1の双子の男子と泥棒の“俺”の間で起こる物語7編を収めた連作短編集です。泥棒を生業とする主人公の“俺”は、ある時、目的の家への侵入に失敗し、隣家で助けてもらいました。屋根から落ちて負傷した"俺"をかくまって、親身に看病してくれた双子の哲と直は、両親がそれぞれに別の相手と駆け落ちし、置き去りにされた後も2人だけで助け合って暮らしていました。家事能力に優れた2人の生活はなかなか快適なものでしたが、大人がいないと困ることが諸々生じます。そんな時に父親代理として現れた“俺”の存在は、双子にとって、渡りに船だったのです。, どの作品でも、双子のテンポのいい独特の喋り方や、主人公である“俺”と雇い主の“親父さん”の会話がユーモアにあふれ、心地よく響きます。厳しい状況の中でも達観したような少年2人の明るさと素直さに触れるうちに、いやいやながら父親代わりとなっていた“俺”の心に双子への愛情が生まれてくるのを感じます。“親父さん”の「親はなくても子は育つが、子どもがいないと親は育たねえ」という言葉は核心を衝いていて、ドキッとさせられました。, 1994年、大学受験に失敗し失意の中で予備校受験のためにうらぶれたホテルに宿泊していた孝史は、ホテルの火事に巻き込まれます。目覚めた孝史がいたのは、1936年2月26日の陸軍大将・蒲生憲之邸でした。受験のために泊まっていたホテルは、旧蒲生邸跡地に建っていたのです。そしてホテルで出会った、とてつもなく暗い印象の平田という男がタイムトラベラーで、孝史も道連れに、58年の時を遡ってしまったのでした。, この作品では、2・26事件前後の、戦争へと傾いていく鬱屈した社会背景の中で生きる人の姿が描かれています。孝史が出会ったのは1つの家の関係者だけでしたが、時代の流れは否応もなく陰を落としていました。ごく普通のコンプレックスを持った青年だった孝史が、積極的に蒲生家の人々と関わり、自分の言葉で考えを述べ行動する姿にびっくりしながら読み進めました。全編に流れているのは、過去を変えようとしても、歴史の中に存在する大きな流れは変えることができないという作者の考えです。ひとつひとつの事件の部品としての人間や場所は変えることができても、歴史の流れは必然的であるという認識のもとに描かれていることが印象的で、宮部みゆきの奥ゆかしさを感じました。, 時代小説を“読まず嫌い”している人におすすめしたいのが、本作『あかんべえ』。江戸の料理屋を舞台に、幼い少女おりんが亡霊たちに見守られながら成長していくというユニークな設定です。, ある時、熱を出して生死の境を彷徨ったおりん。それ以来、おりんの目には、料理屋に住み着いている5人の亡霊の姿が見えるようになります。この5人の亡霊たちはそれぞれ、イケメンの侍、色気のあるお姐さん、あんま師のおじいさん、口のきけない暴れん坊男、そしておりんよりも小さな女の子という個性的なキャラクター。亡霊といえば、できることなら会いたくない、見たくもない、と思う方も多いかもしれません。しかし、この物語に出てくる5人は違うのです。かっこよくてユーモラスで頼りがいがあって、できることなら友達に、いや、彼氏に!と願ってしまいそうになります。そしてこの亡霊たちはご多聞にもれず、成仏できない何かを背負っています。そこに、宮部みゆきお得意のミステリー要素が盛り込まれていくというわけです。料理屋周辺で起こる様々な事件に関わって亡霊達に助けられながら、おとなしかった1人の女の子が芯のある少女へと成長していきます。私も何となく時代小説を敬遠していた頃がありましたが、この作品と出会って読み漁るようになり、今では一番好きなジャンルになってしまいました。時代ものへの入口としてどうぞお楽しみ下さい。, 「ぼんくら」と言われる同心(江戸幕府の下級役人)の主人公・平四郎の周りで巻き起こる事件の数々を描く連作短編集。NHKでドラマ化されたので、ご存じの方も多いかもしれません。, 平四郎は、見廻りと称してのらりくらりと歩き回り、仕事中でもお総菜屋で油を売るのが日課という同心で、緊張感がなく、「こんな人に任せてお江戸の治安は大丈夫なのか?」と思いたくなりますが、周囲の人たちに助けられ、巻き起こる事件を解決していくことになります。主人公以外にも個性あふれる登場人物がたくさんいるのが本作の魅力です。子どもを授からなかった平四郎夫婦が嫁の実家の方からもらい受けた養子の弓乃助は、寸法を測ることが大好きで、平四郎とは似ても似つかぬしっかり者。平四郎の仕事仲間の部下の養子・でこっぱちの三太郎は、みんなから見たまんま、「おでこ」とよばれています。おでこは、ぼーっと見えて、いざとなったらとてつもない記憶力を発揮します。この弓乃助とおでこが大活躍するシーンは必見です。思わず近所のおばちゃん目線になって「この子たち、いいわあ。」と言ってしまいそうになります。そう、この2人、邪気がなくとっても子どもらしいのです。シリーズが進む毎に2人もどんどん成長していきます。読みながらそれを実感できるのもこの作品の大きな楽しみのひとつです。魅力的なキャラクターは少年ばかりではなく、平四郎の喋り相手である、煮売り屋のお徳も、人情深くて、物語の要所に登場しては、テンポ良く話を進めていきます。こんなに登場人物にこだわっていても、それだけではないのが宮部みゆき作品。時代小説としてだけでなく、ミステリー小説としても一級品に仕上がっています。, 人々がクリスマスを過ごす中、一人の男子中学生が転落死した事から物語は始まります。亡くなったのは柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。殺人か。自殺か。疑念が広がる謎の死。そして、彼の死後、ある一通の手紙が関係者に届きます。その手紙は同級生の犯行を告発するものです。さらに、マスコミによる過剰報道によって学校、保護者の混乱はピークに達します。柏木卓也の謎の死をきっかけに人の悪意というものが膨れ上がり、犯人捜しが始まります。思春期真っ只中の中学生達が真実を解き明かすというたった一つの目的のために、もがき苦しみながら真実に立ち向かう様が描かれています。, この作品の魅力はなんといっても中学生だけで裁判を行うという事です。全ての真実が「学校内裁判」という場で明かされます。構想15年、執筆9年。宮部みゆきの作家生活を集大成した傑作です。中学生達が真実を知った時、瞳から一粒の涙がこぼれ落ちます。読んで損はない超大作ミステリーです。, 袋物屋を営む三島屋は、親戚の若い娘・おちかを預かっていました。このおちか、美人で気だてがよくて働き者、と非の打ち所のない娘なのに、奥にいるばかりでなぜか自分から人前に出ようとしません。そればかりか、一生結婚せずに袋物を仕立てる職人として生きていくつもりなのです。, 三島屋の主人であり、おちかの叔父でもある伊兵衛の思いつきで、ある時から、三島屋の奥の間で、不思議な催しが開かれるようになりました。客がおおっぴらに人には言えないような怖い話をし、おちかが聞くという、参加者は話し手と聞き手のふたりだけの小さな茶話会です。そこで話された内容は決して口外はしない、という約束のもと始まった百物語を軸に進んでいく短編集となっています。他の人の抱えている重い話を聞く経験を重ねていくうちに、どこか頑なだったおちかの心がだんだんほぐれ始め、話し手も、自分よりうんと若いおちかに聞いてもらうことでなぜか癒されていきます。おちかの心の隅にこびりついて離れないものは何なのか、「百物語」を思いついた伊兵衛の真意はどこにあるのか、読み進めるうちに明らかになってきて、深い感動に包まれるでしょう。深い悲しみの先に希望が見える作品です!, 第11代将軍徳川家斉の治世。世の中は天変地異に悩まされ、疫病も蔓延っていました。そんな時代に、商家の頼りない若旦那と女中の間に生を受けた“ほう”。その名は、阿呆からとったものでした。, 生家に居場所はなく、預けられた金貸しの年寄り夫婦の家でも基本的なしつけすら受けることなく、まるで犬の子同然のように生きてきた“ほう”は、9歳の時に、あるお告げによって四国へと行かされますが、運命のいたずらによって、丸海藩の藩医・井上家で使用人として働くことに。藩医である先生も、娘も息子も、“ほう”に優しく接してくれますが、ある日、事件が起きるのです。同じころ、かつては奉行として名を馳せたものの、藩を守るために無実の罪をかぶり、流刑先として丸海藩にやってきた加賀守様。ひょんなことから出会い、“ほう”は加賀守様から手習いの指導を受けるようになりました。井上家の事件と加賀守様との出会いが、小さな“ほう”を巻き込んでいきます。読み終えてわかるのは、真っすぐで純粋な“ほう”はいつも自分自身で運命を切り開いて生きてきたのだ、ということ。“ほう”と出会った大人達の方が“ほう”によって大切なことを気づかされるのです。この作品の見どころは、“ほう”の成長と、“ほう”の名前の変遷です。「阿呆のほう」と呼ばれた小さな女の子は、どのように成長していくのでしょうか。上下合わせて800ページを超えるボリュームにも関わらず、話に引き込まれて読んでいるうちに時間の経つのを忘れてしまいます。感涙必至のこの作品、読む前にはティッシュかハンカチの用意をお忘れなく!, 超高層マンションで発生した残忍な殺人事件を、あらゆる角度から切り取り、ドキュメンタリーの形をとって表現した作品です。この作品には、実に多くの家族が登場します。労務者向けの簡易宿泊所を営む家族。外面を気にして見栄を張り続けた夫婦。仕事に打ち込むあまり子どもの世話と家事は実母にまかせっきりのシングルマザー。行方不明になった夫の母と仲睦まじく暮らす女性。中学卒業後から家業の食堂を手伝い、父のない子を産もうとする娘と、彼女を支えようとする両親と弟。自分の学歴コンプレックスから息子の将来に過度な期待をする父親。, 描かれている事件はとても凄惨なものですが、被害者となった者も加害者となった者も、そこに至るまでの人生で、ある時は善人であり、ある時は悪人であったということや、同じ人物でも見る角度が違えばとらえ方が変わることを痛感しました。私達が、日々、ニュースで知る事件も、そこにたどり着くまでには、関わった人達の人生の時間が蓄積されている、という当たり前のことに気づかされるのです。家族の数だけ、抱えている悩みの形は違うのだと思い知らされます。宮部みゆきは、一人一人の心情を丹念に描いたこの作品で、第120回直木賞を受賞しました。, 豆腐屋を営む有馬の最愛の孫が行方不明になり、娘は精神的なショックから突発的に道路に飛び出し、トラックに轢かれて意識不明となります。そんな有馬をあざ笑うかのように幾度も電話をかけてきて有馬を翻弄する犯人。一方、一家殺害事件のたった一人の生き残りである高校生の塚田真一は、心に受けた傷が癒えないうちに社会を揺るがす事件の被害者の遺骨の発見者となってしまいます。小さな頃からの視覚障害が原因で愚鈍だった高井は、小学校からの同級生・栗橋からいじめられ続けてきました。一見感じのいい青年に見える栗橋は、自分の親を軽蔑し、凶暴性を隠し持っています。いったん怒りに火がついたら抑えられない栗橋は、自分より優秀な網川(通称ピース)の前だけでは従順になります。他の件で被害者を知っていたライターの前畑滋子は、マスコミとは違う角度からこの事件を取材して1冊の本にしようと、本気で取り組み始めていました。被害者の数も判明していないところから始まった取材ですが、本当の犯人にたどりつくことができるのでしょうか?, テレビを利用して被害者や警察を弄び、劇場型犯罪の様相を呈してくる事件。有馬や真一や高井など、一貫して“善”なる存在の人が一方的に苦しめられる様子や殺人事件の詳しい描写は、読んでいて苦しくなってしまいます。あるインタビューで宮部みゆきは、この作品を書いた後で「自分で自分が嫌いになるような描写はもうしたくない」と語っています。作者がそう思ってしまうほどに悲惨なストーリーですが、終盤になってなぜこのタイトルをつけたのかの意図がわかり、最後のシーンでほんの少しだけ救いを感じるのです。人間を作っていくのは、血のつながりの有無に関わらず家庭である。どんな大人のいる家庭で育つかが、人間の生き方を決めるのだと、強く思わされた作品でした。, 刑事の本間は、仕事中に膝を負傷して休職中の身でした。まだ痛みが残り、リハビリに通う本間のもとに、ある日、亡き妻の親戚の青年・和也が訪れます。行方不明になった婚約者を探してほしいという和也の頼みで、刑事という身分を隠して捜査を始めた本間。捜査をしていく中で、和也の婚約者の関根彰子が多重債務者であったことがわかり、本間は、過去の彰子を知る人の証言から得られるイメージと、和也の婚約者である彰子のイメージが一致しないことに気づくのです。そして浮かび上がるもう一人の女性、新城喬子とは?, この作品が書かれた当時の、バブル経済が弾け、カード破産や多重債務に陥る人が急激に増加していた世相が緻密に描かれた作品です。智という養子を育てている最中である本間の、智との親子関係や、家事を頼んでいる家政夫の井坂の心遣い、同期の碇との友情など、本間の人間的な面も描かれ、捜査を通じて知り合う人達が背負っている背景も丁寧に描かれた、宮部みゆき渾身の一作です。社会人として特別欠陥のある人でなくても、ちょっとした心の隙間を埋めるためのちょっとした贅沢が重なって多重債務に苦しむこととなる様子には、個人としての弱さよりも社会の持つ恐ろしさを感じます。ミステリー小説であり、また、経済小説としても高く評価されています。息の詰まるようなラストシーンがとても印象的です。, 宮部みゆきの文庫作品おすすめ15選をご紹介しました。長編に抵抗のある方は、まず短編で宮部作品に触れてみてはいかがでしょうか。, ホンシェルジュはamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。. 宮部 みゆき(みやべ みゆき、1960年 12月23日 - )は、日本の小説家。 東京都 江東区生まれ。 日本推理作家協会会員 。 日本sf作家クラブ会員。雑誌幻影城ファンクラブ「怪の会」元会員 。. 宮部みゆきさんといえば、1987年のデビュー以来、「火車」「模倣犯」「ソロモンの偽証」と、たくさんのヒット作を生み出した日本を代表する作家です。またミステリー以外の分野でも、映画化もされた「ブレイブストーリー」や、ゲーム化された「ico」な “ビストロ・パマル”のシェフ・三舟の推理が、思わぬ温かな真相を導く「割り切れないチョコレート」、息子から恋人がストーカー被害に遭っていると相談された探偵が、事件に立ち向かう「鏡の... 人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――これぞ江戸怪談の最高峰! 宮部みゆき(みやべみゆき)作品一覧(おすすめランキング順)と新刊情報。宮部みゆき おすすめミステリ小説:火車,模倣犯,ソロモンの偽証,名もなき毒,理由,蒲生邸事件,魔術はささやく,小暮写眞館,レベル7… おすすめミステリー小説より5冊、ホラー小説より1冊をご紹介します。文庫版で5冊以上の超長編も含まれていますが、どれもハズレなし!めちゃくちゃ面白かったです。 『ソロモンの偽証』宮部みゆき ミステリーとホラーの融合?みたいな小説が読みたいのですが、おすすめを教えてください三津田信三さんの刀城言耶シリーズや今邑彩さんの金雀枝荘の殺人とか、ホラーとは少し違いますが京極夏彦さんの京極堂シリーズなどが好きです。お願 宮部みゆきさんと言えば、ミステリー作家としてその名を知っている方も多いと思います。 ですが、実は、sf小説やホラー小説に時代小説まで手がけるという、とても幅広い作風の作家さんです。 今回は、そんな宮部みゆきさんのおすすめ小説を4冊。 長い間作家と敷いて人気を維持し、多くの傑作を発表し続けている宮部みゆき。作品はドラマ化や映画化されているものも多くあります。 Amazonで宮部 みゆき, 東 雅夫, 吉田 尚令の怪談えほん (1) 悪い本。アマゾンならポイント還元本が多数。宮部 みゆき, 東 雅夫, 吉田 尚令作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また怪談えほん (1) 悪い本もアマゾン配送商品なら通常配送無料。 宮部みゆき プロフィール. 宮部みゆきの小説のおすすめの選び方 ジャンルで選ぶ ホラー小説 肌で感じる恐怖と恐ろしくも惹かれる世界観がホラー小説にはあります。宮部みゆきさんのホラーはそれが特に強く、思わず次々とページをめくってしまうのが特徴です。 ミステリーが好きで東野圭吾さん、宮部みゆきさん、岡島二人さんの本をよく読んでいます。貴志祐介さんの本は、青の炎、硝子のハンマーを読みました。また、新世界よりは現在読んでいる途中です。他の貴志さんの作品も読みたいのですが、 宮部みゆきの人気のおすすめ小説ランキング10は以下の結果となりました! ... ホラー 2017.8.1 貴志祐介『黒い家』原作小説のあらすじと感想&徹底解説!※ネタバレ 宮部みゆき小説のおすすめ7選 本屋さんに行けば必ず目につく場所に一冊は置いてある、宮部みゆきさんの小説。 『どれを読んでもハズレなし』と言われている人気作家ですが、その作品数はなんと50以上… 宮部みゆき×佐々木譲 対談「キングはホラーの帝王(キング)」―作家生活30周年記念・秘蔵原稿公開 キングの世界 宮部 今度、佐々木さんが大変キングがお好きだと伺ったときに、やっぱりと納得するところと、えっと意外に思ったところがありました。 【ホンシェルジュ】 本に親しみのない方でもこの作家の名前を目にしたことはあるのではないでしょうか?日本を代表する作家としてミステリー、ファンタジー、ホラー、時代小説とジャンルを問わず30年近く活躍し続けている作家・宮部みゆきの文庫作品15選をご紹介します。